人気ブログランキング | 話題のタグを見る

洪水には「目」がある。


◆ 「堤防の決壊」と聞いてどんなイメージを思い浮かべるか



洪水には「目」がある。_b0300769_23342445.jpg


  全部が同じ状況で決壊がおこりうるわけではわりませんが、

  説明しやすい模式図が国土交通省の外郭団体(独)土木研究所にありましたんで

  コピってきました


  長時間の降雨と洪水で堤防の土の中の水位面(透水面)が上昇し

  堤防外側(用語では裏のり面)下部から水が浸みでてのり面を崩落させる。

  堤防本体が洪水に対して押し返す力がなくなり腰砕けで押され潰れる、

  洪水があふれ出る という表現が適かもしれません。

  堤防の上を乗り越えてくるというものはまれなことか。

  
洪水には「目」がある。_b0300769_23294606.jpg

二枚目の図では、川の普段の水位面は点線がたぶんそれにあたります。

洪水時は青色最高位部、そして右図は洪水状態の時間経過による

堤防内の透水面の変化を示します。この赤線ラインがのり面を超えた時、危険な状態となるのです

プールにはいると体が浮くように

堤防とて同じで土壌に水が含まれると土粒子が浮き抑える力、抵抗力がなくなるのです。

鹿児島 桜島の噴火情報で山が「膨れる」という表現がありましたが

水を含んだ堤防とて同じで膨れるのです。水分量で膨れたり縮んだりこれも広義では振動しているのです。

もどします。

それを用語で過飽和状態?といい極端な言い方ならアイスバーンの上の車を押すようなものかと

抑える力の弱まった土壌は小さなちからでも崩すことができます。


今回堤防沿いの太陽光発電設備の設置が因であると言われておるようですが

設置時の堤防の載り面の切り方、対処にも何かあったとのでは感じます

この設置前には相当な樹林がありましたから当然水位面の伸び方は違って当然かとも



それと、もうひとつ重なったのはやっぱり流れの蛇行ではないでしょうか。

河川内のながれは直線てきでなく右岸にあたった流れが土砂を巻き込み左岸に当たる

渦巻いた土石流がちょうど発電所下の堤防を削ったとも

あくまで仮説でしかありませんが、瀬から見てとれると思います。


グーグルアースの航空写真からは

鬼怒川の円弧の外側の水田が被害に会わず人家が水没しておる図を見るに

広島の安佐地区と同様、住んではならんところに家を建てていらっしゃると感じずにはおられません。


地名とは地域で暮らす上での謎解きかと思います。

ラジオで聞いてパソコンで入力、変換

「きど」は「木戸」に変換

しかし、地図を見ると「鬼怒」。「おに」「おこる」でないと表記できず。

この川は暴れ川であるのかもとおもえる。


カミさんの実家近くには四国三郎の吉野川が涛等と流れています。

やはり暴れ川ですが早水浦ダムなど治水工事のおかげで最近は大きな洪水浸水はありません

しかし大きな農家や旧家は地べたからかなり立ち上げ、石垣の基礎を持つ家もあり

もしもにそなえておりますわ。平底船をつるすところも見たこともあります。


そして、私が観るのはやっぱりその近辺に神社仏閣があるかどうかです。

文書がなくとも集落の方々が災害の度、引越しさせて高いところ、災害にあわない安寧の場所を選んで

今に伝わっておる気がしてなりません


こんな事を書いても

国土交通省防災情報提供センターの「リアルタイムレダー」をのぞいて

雲は動いていても豪雨の位置がまったく動いていないのを観ると それも一文字状の広域で

普通の豪雨ではないとは感じました


この水害をテレビで見、今朝の地震を感じた人で

地下街を歩くのをやめよと思い実行された方はおるんやろか。



                             被災されました方々にはお見舞い申しあげます。
 
  
洪水には「目」がある。_b0300769_01492251.jpg



【 追加 】 日本経済新聞から

洪水には「目」がある。_b0300769_8562361.jpg


洪水には「目」がある。_b0300769_856471.jpg


洪水には「目」がある。_b0300769_8572399.jpg

by honmakaina360 | 2015-09-13 01:51 | 安全

道草、binbo-旅行大好き、いやそれしか出来ません。気がむかば輪行袋にベロチャリほりこんであちらコチラに神出鬼没?! 


by おら・U-タン